世界の笑顔に会いたくて ☆ タビヒトの海外旅ブログ

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2018年8-9月 スイスの旅 第4日

2018年9月3日(月)

 スイス3ヵ所目の目的地は、首都ベルン。アーレ川に巾着状に突き出す丘陵地にできた旧市街は、丸ごと世界遺産です。熊を意味する市名のとおり、州の紋章は熊で、熊を間近で見られるクマ公園なるものもあります。

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 ただ、ベルンを訪れた最大の目的は、アルベルト・アインシュタイン! 大学で職を得られなかった彼が、連邦特許局の職員だった1902年から1909年まで住んでいたのがベルンです。記念館になっている、妻ミレーバと結婚後に暮らしたクラム通り49番地の家を訪ねました。

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 2階は、主にミレーバとの結婚と離婚を中心に、家族の物語を展示。ここだけ見ると、決してよい夫とはいえなかったアルベルトの姿が浮かびます。
 3階では、ベルン時代を中心に、順調とはいえなかった学生時代、大学に職を得て理論物理学者として大成していった経歴を知ることができます。

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 アインシュタインの代名詞である相対性理論の出発点となった特殊相対性理論、また、光電効果を説明してノーベル物理学賞につながった光量子仮説など、数々の業績が生まれたのが、この家に暮らした1905年(「奇跡の年」と称される)だったというのがスゴイです。
 大学に教職をもつのでない人物が活躍するというのは、分野は全く違いますが、現在の自分に重ね合わせて、勇気が湧いてきます。

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 ベルン時代に、友人のソロヴィーヌ、ハビヒトと共に「アカデミー・オリンピア」と称する会合をもちながら、光速度不変が導く相対性理論の不思議な世界にたどり着いていく物語は、高校生の頃、NHKスペシャルアインシュタインロマン』を夢中になって見ました。
 あの頃からずっと憧れていた、アインシュタインの青春の町ベルンを、ようやく訪れることができました。

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 夕食は、ベルン地方のジャガイモ版パンケーキ「レシュティ」(ホウレンソウ添えをチョイス)とヴァリス地方(前日のツェルマットがある地方)の冷製ソーセージ。店員さんのおススメのワインと共に、美味しくいただきました。

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